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あと残すは『画集の編纂』である。いろいろあって当初の予定より相当に遅れている。急がなくては...
不躾ながら、今回の展覧会を運営コスト的にとらえると、作品を展示用に準備・調整することに意外とお金が掛かっている。今回の展覧会ではA2判に近い大判の作品ばかりでそられの額を準備するだけでもたいへんであった。額は意外と高価なのである。
新宿の世界堂・本店や渋谷・新宿の両東急ハンズ、更に御茶ノ水の画材屋さんへも何回か足を運び額を探した。『20%OFFになる』という世界堂の会員カードも作成したが、東京からの移送の料金も馬鹿にならない。そういう訳で、額の購入には躊躇していたが、IKEAという北欧の家具屋さんで額が比較的安く売っていたので大量に購入(16枚のケース買い)することにした。(地元・磐田で安価な額を探す時間も自信もなく、送料を加味してもリーズナブルな予算で収まりそうだったのだ)
しかし、実際に購入したところまではよかったのだが、店舗から発送してもらおうとしたところ、驚く程費用が掛かることが判明した。(IKEAの商品はそれぞれの価格はリーズナブルなのであるが、基本持ち帰りを想定している為に送付を依頼すると通常の宅急便以上にコストが掛かるのだ。更に店舗の指定エリアを越えると脅威的なコストが掛かる。今回の場合、試算で送料だけで4万円以上かかることになった)
そこで、一旦、自家用車の荷台に押し込み自宅まで持ち帰り、別途宅急便を手配した。(『その際、送料の虎』サイトはたいへん参考になった)いろいろと思案したが結局、いつもお世話になっているクロネコ宅急便のセンターへ集荷をお願いしてクロネコ便にて送付するとにした送料は保険料100円込みで1,980円程度だった。
大判の作品は制作するのもたいへんであるが移送、搬入、搬出だけでなく、保管や額。そして展示する場所だって苦労するのである。しかしながら、故・後藤修司氏は大判の作品にこだわっていたようである。残された作品は大判のものが多いのだ。そして、その理由を私自身は詳しく知らない。
実は、額にまつわるお話はここで終わりではない。
クロネコ便で送付した額のうち一枚の表面ガラスにヒビが入って破損していたのだ。
『送るときに保険に入っていて良かった』と思いながらヤマト運輸へ連絡したところ、『発送から2週間以上の時間が経っているために保険で保障できない』ということであった。(荷物の発送主も開封したのも私自身であった為、実際に開封できたのが発送から3週間程以上の時間が経ってからだったのである)なんとも残念で電話で食い下がってみたものの、どうしようもないらしかった。
それでもあきらめきれずに、購入に際して使用したクレジットカードの『ショッピング・プロテクション』という保険制度について、いろいろと調査&問い合わせてみた。『ショッピング・プロテクション』は、私自身ももっているが普段は使っていないカード=アメックス・カードに標準で付帯している機能だが、私がメインで使用しているクレジット・カードは別のカードである。(ショッピングでユナイテッド航空およびスターアライアンス系のフライトマイルが付加される機能のついたもの)
このカードでは、海外旅行で同様のことが発生した場合には保証対象だったようだが、今回のように国内の通常ショッピングで発生した場合は保証対象外とのことだった。これを機会にゴールドカードに変更しようか、とも思ったが年間ウン万円もの余分な会費を支払うのは勿体ないので踏みとどまった。(アメックスカードではフライトマイルが付加されないので普段は使用していないのである)
結局、額のガラス破損に関しては、画材屋さんで千円程度で交換していただけるという話だったので、お願いする予定だ。
ポストカードをお願いする際にアオシマ画材店さんへ『マット仕上げ』に関しては相談してみたところ、さすがはプロ、要領良くアドバイスを頂けた。早速マット仕上げをお願いしたところ最初の一点は当日のうちに仕上げて下さった。マット仕上げの済んだ作品は見違える程に『品のある作品』に見えグレードが上がったように思えた。細かい仕上げや装飾も大切なのですね。
更にうれしいことにサービスで、額の裏側のトンボ交換(使い勝手のよいものへ)と額をつるす金具も取り付けてくれた。(※ちなみにマット仕上げの予算は@1,500円~2,000円)
展示予定の13~15点の原画と搬入予定の大判の額を16点アオシマ画材店さんへお預けした。マット用の画材が入り次第加工して頂くとして完成するのは12月下旬を予定している。マット用紙に関しては淡い色調かつ、モノトーンの作品を引き立てそうなテイストのものを4-5種指定し、サイズは作品のフレーム枠を1~1.5cm程残して仕上げるくれるよう指定した。
額に作品を収める際により作品を際立たせる為に作品と額の内枠の間に『マット』と呼ばれる厚紙を敷くのだがそのマットの作成と調整のことを指す。
私自身、マットに関しては作品を額へ入れるまで全くその存在すら知らなかったのであるが、作品を額へ仮に収めるにあたり、美術関連に詳しい姉にその存在を知らせれたのであった。今回、彼女は、同行できなかったがその概要に関しては電話でヒアリングしておいたので概ねの流れは理解していたつもりであったが、作品や額の色、テイストやサイズなどによりひとつひとつ微妙に違い、マットの素材や色、作品を表示するエリアの小窓の切り出し方までそれなりに専門的なノウハウが必要なのだ。
今回、色やテクスチャーの決定には同行した母の意見を優先して決定したことも記録しておく。余談ではあるが、亡父・修司氏は作品制作の際によく母・香代子にアドバイスを乞うていた。
◎実際に足で稼いだ代理配布にご協力いただけたお店の数々
・展覧会ポストカード配布店@静岡市内
・展覧会ポストカード配布店@磐田市内
・展覧会ポストカード配布店@磐田市内(その2)
■招待状の配布:プランニング編
招待状配布には大別して以下2通りが考えれらる。
a.代理配布:配布の依頼の出来る人や場所へ配布を依頼する(店舗や図書館・公民館など)
b.直接配布:個別に郵送したり、個人的に手渡しする
まずは、上記のそれぞれについてラフにイメージングしながら特に必要枚数を見積る。a.については具体的に箇条書きしながら候補の可能性を推考する。今回、上記a.に関しては以下に挙げるいろいろな方の協力を要請した。
◎依頼先(代理配布)
・ギャラリー会場(たかまつ酒店)
・磐田市文化協会(S氏)
・磐田市美術協会(S氏)
・アオシマ画材店
・カフェちぐさ
・磐田市在住の母、姉、兄
更に、時系列で考えていくと以下の2種類の準備が必要であることも記録しておく
c.事前配布分
d.会期中配布分
■招待状の配布:イメージング編
招待状の配布のプランニングとシュミレーションをしながら、展覧会のニュアンスをイメージする。この事前のイメージングは特に大切なプロセスであろう。
・どんな趣旨で誰にそしてどんな人に見て頂きたいのか?
・そのために、誰やどこへ招待状を配布すると実現するのか?
今回は以下をイメージしている。
・地元磐田市のなるべくたくさんの人
・作者である後藤修司氏の知人
・彼を全く知らない人、特に若い世代の人々
→修司氏の知人のご子息やお孫さん世代
■招待状の配布:残すは....編(ローラー作成)
残るは、足を使って、しらみつぶしにローラー作成を実行する。
今回は学生時代やっていたバンドのライブ活動の際の経験が生きた。チケットやポスター配布を飛び込みで学生街の喫茶店や定食屋によくお願いに行っていたが、その調子であつかましくも飛び込みでお願いしていく訳である。そんな手作りのお願いは結構生きる。不特定多数の人に告知してもらえる機会をつくることができるだけでなく、地元の人やお店との出会いがある。そして、いい人は結構いるものだ。特に静岡県の協調的な県民性は非常に温かい。
※関連リンク
■ 展覧会開催までの流れ概要(マイルストーン)は以下のとおり
010.作品発掘・捜索
020.作品まとめ・ファイリング
030.作品データ化・スキャニング
040.会場リサーチ(展覧会)
050.会場決定(展覧会)
060.会場打合せ(開期・搬入、搬出、展示、告知について)
070.展覧会概要決定(タイトル・キャッチコピー)
080.案内状・招待状→作成・発注
090.案内状・招待状→配布・郵送
100.展示作品準備(額購入→マット仕上げ→紐付け)
110.展示会備品準備
(作品、案内状、芳名帳、BGM、画集、次回展覧会告知、作者紹介、作品紹介)
120.搬入
130.展覧会開催
140.搬出
150.事後対応
990.その他(画集制作、次回展覧会準備)
999.その他(サイト制作、SEO)
以上
#追記:関連記事
後藤修司 遺作展@静岡・磐田 開催~2009年1月
磐田市内エリアで展覧会ポストカードを置かせて頂いた店舗を以下へまとめる。こちらもどのお店もアポなし、飛び込みでポストカードを置いて頂くという乱暴なお願いに快くお応えいただき大感謝である。
http://www.genkotsu-hb.com/
〒438-0071
静岡県磐田市今之浦4-4-6
TEL 0538-37-1580
※地元・磐田に帰省すると友達と会うのは決まってこのお店。名物のげんこつハンバーグは時々食べたくなるメニューです。食後のコーヒーもハンバークに合わせたブレンドっていう位に絶妙なブレンド。夜更けまで営業しているファミリーレストランがまだ少なかった頃からお世話になっています。
〒438-0086
静岡県磐田市見付1173-1
TEL 0538-32-2716
※今回の展覧会のポストカード図柄にも使用した作品『見付宿(東坂愛宕山から臨む)』にも登場している電器屋さん、私の高校の同学年であった名倉クンのご実家でもある。
http://iwatapro.hamazo.tv/e1040679.html
〒420-0032
磐田市中町ジュビロード233
TEL 0538-32-6277/FAX 0538-32-6279
※磐田市内唯一?の画材専門店である。後藤修司氏もかつてお世話になっていたお店。私も小さな頃この店に連れてこられたことを覚えている。ホルべインだのロットリングだのターナーだの海外の高級絵の具や専門的な画材との出会いのルーツはこのお店だったのかもしれない。同市内の画家達御用達のお店である。店主の青島弘明氏は職人気質で寡黙な人だった印象。いい仕事をされる。ポストカードを置いて頂くことには快諾頂き、別途額のマット仕上げで驚異的にいい仕事をして下さった。
http://tigusa.hamazo.tv/
〒438-0074
磐田市二ノ宮1181-2
TEL 0538-32-9514
※磐田市在住の作家さん達がよくこの喫茶店で展覧会を開かれる。父も姉も美術に携わっていたのでよく案内ハガキを頂いていた。ポストカードを置いて頂くことは快諾して頂いたうえに、来年3月期の遺作展に会場をお貸し頂けることになった。ちなみに来年一年間のギャラリーは既に予約で一杯だという。車社会の地方都市だからこそ成立する以外と郊外かつランドマークがないエリアでポツンと営業している喫茶店である。コーヒーの味は○でした。夕方6時にはお店が閉まってしまうという余り商売っ気のないお店でもある。
http://www.at-s.com/bin/yell/yell0020.asp?id=C439166378
〒438-0017
磐田市安久路1丁目1-2
TEL 0538-33-2443
※磐田市には珍しく洗練された雰囲気のイタリア料理店を発見したのでお願いしたみたところ快諾して頂けた。2007年からの営業というまだまだ新しいお店であるが特に照明の使い方が都会的かつ日本離れした海外の雰囲気があった。(伺ったところでは奥様が照明設計されたそうだ)時間がなくて実際にお店の料理を食べれら無かったがこちらのお店も一度料理を堪能しに寄ってみたいお店である。コースもリーズナブルな値段であった。都内では考えられない程、安い値段設定であった。(半額から3割引き程度の値段設定)
http://store.shopping.yahoo.co.jp/ajara/iwata-kami.html
〒438-0017
磐田市今ノ浦3-11-13
TEL 0538-37-7171
※インド、タイ、ネパール、インドネシアなどなどのエスニック雑貨とカジュアルグッズのお店。個人的には若い人にも故人の作品をみてもらいたかったのでポストカードを置いてくれることをお願いしてみました。即OKでした。個人的には那須高原のロッジへ遊びにいくと良くいくエスニック雑貨のお店を思い出す雰囲気のお店でした。那須のお店ではナシゴレンなどのフードやカフェもあってガムランのBGMを聴きながらのんびりしているとそこが日本であることを忘れてしまうようなところ。
http://dheartsiwata.hamazo.tv/
〒438-0017
磐田市今ノ浦2-8-2 バーンビレッジ内
TEL 0538-33-1559
※ティーンから若いお子様がいるような女性までが集まりそうなカジュアルながらセンスの良い品揃えの洋服を扱うお店。こちらも若い世代に展覧会開催を知って頂きたくてポストカードを置いて頂けるようにお願いしたところ快諾。若い女性の店長さんに感謝である。
http://navi.zozo.jp/shop/?sid=4178
〒438-0017
磐田市今ノ浦2-8-2 バーンビレッジ内
TEL 0538-35-7003
※男性中心かな?カジュアルながらセンスの良い品揃えの洋服と雑貨を扱うお店。こちらも若い世代に展覧会開催を知って頂きたくてポストカードを置いて頂けるようにお願いしたところ快諾。店長さんに感謝である。
〒438-0017
磐田市今ノ浦3-8-8
TEL 0538-33-0657
※週末家族でほっこりとできそうなとんかつ屋さん。展覧会には家族連れにも遊びに来て頂きたい。
■ポストカード設置NG/要検討店舗
※今後同様なことを考えた際に無駄を防ぐためにメモしておきます。
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→本部へ依頼したところ快諾を得、磐田本店(今之浦)に置かせて戴いております(1/1改訂)
・プラスハート(雑貨屋さん:チェーン店全体のポリシーとしてNG)
#追記:関連記事
展覧会ポストカード~手渡し配布の旅
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静岡県 磐田市生まれ 1933年8月13日(昭和8年)~2008年8月1日(平成20年)享年74歳
故郷、静岡の自然をテーマに透明感と力強さを特徴とする水彩画、切り絵、彫塑作品を数多く作成した。そんな彼の情報を中心に遺族の手により、ゆったりと運営していきます。