本ブログは、故・後藤修司氏(Syuuji GOTO)が生前に創作・制作した多くの作品やそれらにまつわる情報およびエピソードをデジタル・アーカイヴすることを目的として制作されました。はじめての画集出版や個展開催のお助け情報としてもお役にたてれば幸いです。(2008年11月~)/ This blog was started for compiling the digital archives of the art works and the informations about the artist, Mr.Syuuji GOTO. And we hope this archives will be useful knowledge for the people who the beginer of publishing an art book and an art exhibition, since Nov.2008.
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2009年3月28日(土)を持ちまして後藤修司 遺作展Ⅱ『風と光~彼の愛した故郷:磐田の小さな草花たち』が終了致しました。
ご来場戴いたみなさん。ギャラリーをお貸し戴いたグルッペちぐさの村上さん。展覧会準備にご尽力戴いた全てにみなさん。ありがとうございました。(遠路、東京都や石川県からいらして戴いたかたもいらっしゃいましてなんとも有難いようなそして申し訳ないような気持ちです。遠路をありがとうございました)
実はこの遺作展Ⅱの最終日を含む週末(本来はギャラリーで展覧会を締めくくるべく搬出をしているはずだったのですが)私自身は訳あって京都へ行かなくてはならなかったので、同週末の早朝、東京発の新幹線で京都へ向かっていたのでした。(そういう訳で搬出は私の母を含む地元磐田在住のスタッフへお願いしました)
京都では鹿苑寺(いわゆる金閣寺)の方丈をはじめとする普段は公開していないらしい場所で近代日本画家である石踊達哉画伯、森田りえ子画伯の手による杉戸絵やその他の襖絵(水を飲もうとしている牛とその上流でのエピソード)を特別に拝見させて頂く機会に恵まれた。それぞれ丁寧な解説をして戴き、それぞれの作品にこめられたサイドストーリだったり、歴史的な背景、そして作家の作品への哲学などを知ることができました。
このような貴重な機会に恵まれたのは本当に全くの偶然でしたが、文化的に貧困な知識しか持ち合わせない私にとって、勿体無く貴重な体験であったのと共に運命的なものを感じました。
特に印象的だったのは、書院(であってるかな?方丈の一番奥の間)にあった加藤東一氏による襖絵(「淡墨桜図」「大杉図」「日輪図」「月輪図」「鵜之図」「臥竜梅図」「千鳥図」「若竹図」など)であった。
墨で描かれた襖絵は作者の最期の時期に描かれた作品らしく、その作品に込められた哲学『作品は作成された直後はまだ完成しておらず、作者の死後時間を掛けて、多くの人に見られていく中で成熟・完成されていく』というような宇宙的な時間のスケール感に感銘を受けました。
丁寧な解説がなければ、薄暗い水墨画風の襖絵という程度の認識でスルーしてしまうところであったが、含蓄のある解説を丁寧にして下さったF氏に感謝したい。(氏は学芸員なのであろうか?年号や歴史を踏まえた学術的背景も踏まえつつも分かりやすく飽きさせない内容。そして慣れた雰囲気のご説明でした)
ともあれ、文化とはこういう人の施しによって生まれ、育まれていくものなのでしょうね。文化や芸術の生まれる背景は中世ヨーロッパも室町京都もそして現代もなお共通しているような気がしました。でも、その反面でもっと庶民的というかソリッドでパンキッシュであって欲しいとも個人的には思うのです。
同、鹿苑寺の方丈では前日3/27まで開催されていた花の展覧会:ベルギーの王室の装飾でも知られる国際的なフラワーアーティスト、ダニエル・オスト氏の花の作品もチラリと拝見することができた(前衛的でした)
春休み最後の週末、そして桜の美しいベスト・シーズンとあって、古都・京都へ向かう新幹線の指定席は一ヶ月前から全て埋まっていて指定席を押さえることができなかった。その為、やむなく自由席へ乗車した。とはいえ、東京は始発駅なので、なんなく座ることができました。土曜日の朝7:03東京発の新幹線。静岡で一人合流する都合があったので「のぞみ」ではなかったが、静岡停車する京都行きのひかりで最速の列車を選択(1時間に一本程度走っている様子)10時前に京都へ到着。市営地下鉄烏丸線で今回の旅の拠点となる御所のすぐそば、今出川駅を目指した。隙間時間を活用して八坂神社から始まる簡単な京都観光をした後、相国寺にあるご先祖さまのお墓参りをした翌日、その延長の観光予定だったイベントが文化芸術の貴重なお話をうかがえる機会となった。竜安寺の石庭・枯山水で締めて、新幹線へ飛び乗り東京へ着いたのは23時前でした。
※余談ではありますが...
JR東海のキャンペーンポスターにある相国寺 鳴き龍。このポスターに映っているお坊さんが遠縁の身内であったことが判明した旅でもありました。
ご来場戴いたみなさん。ギャラリーをお貸し戴いたグルッペちぐさの村上さん。展覧会準備にご尽力戴いた全てにみなさん。ありがとうございました。(遠路、東京都や石川県からいらして戴いたかたもいらっしゃいましてなんとも有難いようなそして申し訳ないような気持ちです。遠路をありがとうございました)
実はこの遺作展Ⅱの最終日を含む週末(本来はギャラリーで展覧会を締めくくるべく搬出をしているはずだったのですが)私自身は訳あって京都へ行かなくてはならなかったので、同週末の早朝、東京発の新幹線で京都へ向かっていたのでした。(そういう訳で搬出は私の母を含む地元磐田在住のスタッフへお願いしました)
このような貴重な機会に恵まれたのは本当に全くの偶然でしたが、文化的に貧困な知識しか持ち合わせない私にとって、勿体無く貴重な体験であったのと共に運命的なものを感じました。
墨で描かれた襖絵は作者の最期の時期に描かれた作品らしく、その作品に込められた哲学『作品は作成された直後はまだ完成しておらず、作者の死後時間を掛けて、多くの人に見られていく中で成熟・完成されていく』というような宇宙的な時間のスケール感に感銘を受けました。
丁寧な解説がなければ、薄暗い水墨画風の襖絵という程度の認識でスルーしてしまうところであったが、含蓄のある解説を丁寧にして下さったF氏に感謝したい。(氏は学芸員なのであろうか?年号や歴史を踏まえた学術的背景も踏まえつつも分かりやすく飽きさせない内容。そして慣れた雰囲気のご説明でした)
ともあれ、文化とはこういう人の施しによって生まれ、育まれていくものなのでしょうね。文化や芸術の生まれる背景は中世ヨーロッパも室町京都もそして現代もなお共通しているような気がしました。でも、その反面でもっと庶民的というかソリッドでパンキッシュであって欲しいとも個人的には思うのです。
春休み最後の週末、そして桜の美しいベスト・シーズンとあって、古都・京都へ向かう新幹線の指定席は一ヶ月前から全て埋まっていて指定席を押さえることができなかった。その為、やむなく自由席へ乗車した。とはいえ、東京は始発駅なので、なんなく座ることができました。土曜日の朝7:03東京発の新幹線。静岡で一人合流する都合があったので「のぞみ」ではなかったが、静岡停車する京都行きのひかりで最速の列車を選択(1時間に一本程度走っている様子)10時前に京都へ到着。市営地下鉄烏丸線で今回の旅の拠点となる御所のすぐそば、今出川駅を目指した。隙間時間を活用して八坂神社から始まる簡単な京都観光をした後、相国寺にあるご先祖さまのお墓参りをした翌日、その延長の観光予定だったイベントが文化芸術の貴重なお話をうかがえる機会となった。竜安寺の石庭・枯山水で締めて、新幹線へ飛び乗り東京へ着いたのは23時前でした。
※余談ではありますが...
JR東海のキャンペーンポスターにある相国寺 鳴き龍。このポスターに映っているお坊さんが遠縁の身内であったことが判明した旅でもありました。
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完成!初の切り絵画集
後藤修司 切り絵作品集 【風景編/花編】
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プロフィール
HN:
Syuuji GOTO / 後藤修司
年齢:
91
性別:
男性
誕生日:
1933/08/13
職業:
芸術家・画家(自称)
趣味:
水彩画、彫塑、切り絵の創作
自己紹介:
故・後藤修司(Syuuji GOTO)の作品情報アーカイヴです。
静岡県 磐田市生まれ 1933年8月13日(昭和8年)~2008年8月1日(平成20年)享年74歳
故郷、静岡の自然をテーマに透明感と力強さを特徴とする水彩画、切り絵、彫塑作品を数多く作成した。そんな彼の情報を中心に遺族の手により、ゆったりと運営していきます。
静岡県 磐田市生まれ 1933年8月13日(昭和8年)~2008年8月1日(平成20年)享年74歳
故郷、静岡の自然をテーマに透明感と力強さを特徴とする水彩画、切り絵、彫塑作品を数多く作成した。そんな彼の情報を中心に遺族の手により、ゆったりと運営していきます。
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