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丁寧に梱包したつもりではあるが、額縁の表面はガラスなので移送中の破損は以前の経験を含め想定の範囲内である。搬送に際して破損することも想定して当然破損時保険もつけておいた。(といっても保険料は宅配便のオプションで1,500円程度。送料も実費で5,000円以内。という訳で帰省費用=アトリエへの移動費用が一番かかっている)
お名前は忘れていたけど、昔よくみた絵本「モチモチの木」の挿絵の作者である。素朴かつ独特の力強さをもつ作風は、なんとなく修司氏にも通ずる気がしている。ニュースで写真も拝見させて頂いたが頑固そうな顎のラインとセルぶちのメガネの風貌もなんとなく似ているような気がしました。惜しい人を亡くした気がします。
美術や切り絵などに殆ど造詣が深くない私ではあるが、もうひとり修司氏を通じて思い出す作家がいる。それは影絵の作家で(恐らく)有名な藤城清治さんである。彼の作品は昔、氏が絵皿を所有していたものを通じて拝見したような記憶がある。少しロマンティックな作風な人だった気がする。
二人とも私の中では昭和の香りのするアーティストながら今尚普遍的でかつ新しい感じがするのである。
時に世の中には嬉しい出会いというものが偶然訪れるものある。実は、2ヶ月程前、とあるかたからそのかたが企画する展覧会への作品出展のオファーがあったのだ。
彼とはお電話ではお話しすることはできたがまだ直接お会い出来ていない。疑い深い私には、まだそのことがいまだに信じられず半信半疑であったりするのであるが、概要は以下のとおりである。
彼は石川県輪島市の教育委員会の人で、6月にもんぜん町で予定しているきりえの展覧会へ作品を出品して欲しいというのだ。もんぜん町はきりえゆかりの街らしい。もんぜん町は日本きりえ協会の会長である木本有太可さんの出身地で「もんぜん文化村」という「切り絵」をテーマにしたギャラリーと文化施設もあるそうだ。展覧会はそのもんぜん文化村を会場として開催される予定だ。なんとも光栄なことである。いろいろと迷ったが出展へのオファーをお受けすることにした。
彼はインターネットで後藤修司の展覧会を知り、わざわざ石川県より静岡県磐田市へ足を運んでくれていたのだ。(しかも、まったく業務ではなくプライベートで)
2008年3月に開催していた展覧会初日に 後藤修司 遺作展Ⅱ『風と光~彼の愛した故郷:磐田の小さな草花たち』へご来場頂けたのだが、搬入が一段落して私が会場から離れていた為に直接お会いすることができず電話でお話しかできていない。
日本人はどうしてこんなにも桜が好きなのだろう?などと思いながらも、私は花より団子派なので夜桜の下、呑んで食べていました。
青山墓地の夜桜の習慣も年々その規模を増幅してしまい。余りに大きくなりなんだか業界の行事みたいになってしまっていて少々淋しい気もします。ほろ酔い気分で見上げた夜桜の向こうに見えた月がとても美しかった。予定していた2回の展覧会も一段落。とにかく、新しい季節が始まりました。
お酒の席が続く最近ですが、朝、駅までの道すがら可愛い草花の姿も発見しました。
東京都渋谷区桜丘町。渋谷の雑踏から代官山へ抜ける個人的にも素敵で好きなエリアの雰囲気のあるカフェHI.SCORE Kitchen(ハイスコアキッチン)で知人が写真の展覧会を開催していたのでプラリと覗きに行ってきた。後にライブへ行く用事があったので1時間程早めに家を出てカフェへ転がり込んでまったりと作品とカフェを楽しんだ。
前々からサイトで拝見していた写真の温かみのあるテイストが好きだった訳だが、愛溢れる作品と瞬間を切り取るセンスと作品タイトルに思わずにんまり。さすがにセンス溢れる作品揃いでした。
私の中では、彼はやっぱりアーティストなのだ。文章も写真も音楽もそしてライフスタイルも。もっとたくさんの作品見たくなったのでWebサイト「タヒチ通信」でチェックしてみたりした。やっぱり人の心を動かすのは愛なのだろう。そんなふうに思う。
■タイトル:木村 玲 初写真展「タヒチ3歳、日々。」
■期間:2009年3月20日(金)~4月18日(土)
■場所:「HI.SCORE Kitchen」(ハイスコアキッチン)
〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町4-2 ジョイス渋谷3F TEL.03-3770-8145
http://hi.score-kitchen.com
会期の残り期間は僅かになってしまったが、新しい季節に新しい命の息吹を感じられる展覧会お薦めですよ。お近くへ行かれる用事のあるかたは足を運んでみては。
ご来場戴いたみなさん。ギャラリーをお貸し戴いたグルッペちぐさの村上さん。展覧会準備にご尽力戴いた全てにみなさん。ありがとうございました。(遠路、東京都や石川県からいらして戴いたかたもいらっしゃいましてなんとも有難いようなそして申し訳ないような気持ちです。遠路をありがとうございました)
実はこの遺作展Ⅱの最終日を含む週末(本来はギャラリーで展覧会を締めくくるべく搬出をしているはずだったのですが)私自身は訳あって京都へ行かなくてはならなかったので、同週末の早朝、東京発の新幹線で京都へ向かっていたのでした。(そういう訳で搬出は私の母を含む地元磐田在住のスタッフへお願いしました)
このような貴重な機会に恵まれたのは本当に全くの偶然でしたが、文化的に貧困な知識しか持ち合わせない私にとって、勿体無く貴重な体験であったのと共に運命的なものを感じました。
墨で描かれた襖絵は作者の最期の時期に描かれた作品らしく、その作品に込められた哲学『作品は作成された直後はまだ完成しておらず、作者の死後時間を掛けて、多くの人に見られていく中で成熟・完成されていく』というような宇宙的な時間のスケール感に感銘を受けました。
丁寧な解説がなければ、薄暗い水墨画風の襖絵という程度の認識でスルーしてしまうところであったが、含蓄のある解説を丁寧にして下さったF氏に感謝したい。(氏は学芸員なのであろうか?年号や歴史を踏まえた学術的背景も踏まえつつも分かりやすく飽きさせない内容。そして慣れた雰囲気のご説明でした)
ともあれ、文化とはこういう人の施しによって生まれ、育まれていくものなのでしょうね。文化や芸術の生まれる背景は中世ヨーロッパも室町京都もそして現代もなお共通しているような気がしました。でも、その反面でもっと庶民的というかソリッドでパンキッシュであって欲しいとも個人的には思うのです。
春休み最後の週末、そして桜の美しいベスト・シーズンとあって、古都・京都へ向かう新幹線の指定席は一ヶ月前から全て埋まっていて指定席を押さえることができなかった。その為、やむなく自由席へ乗車した。とはいえ、東京は始発駅なので、なんなく座ることができました。土曜日の朝7:03東京発の新幹線。静岡で一人合流する都合があったので「のぞみ」ではなかったが、静岡停車する京都行きのひかりで最速の列車を選択(1時間に一本程度走っている様子)10時前に京都へ到着。市営地下鉄烏丸線で今回の旅の拠点となる御所のすぐそば、今出川駅を目指した。隙間時間を活用して八坂神社から始まる簡単な京都観光をした後、相国寺にあるご先祖さまのお墓参りをした翌日、その延長の観光予定だったイベントが文化芸術の貴重なお話をうかがえる機会となった。竜安寺の石庭・枯山水で締めて、新幹線へ飛び乗り東京へ着いたのは23時前でした。
※余談ではありますが...
JR東海のキャンペーンポスターにある相国寺 鳴き龍。このポスターに映っているお坊さんが遠縁の身内であったことが判明した旅でもありました。
2009年3月の約1ヶ月間、後藤修司 遺作展Ⅱ@静岡・磐田が開催されています。今回の展覧会は作者の生まれ故郷である静岡県磐田市の草花をテーマにしたカラー切り絵を展示しております。(カラーの切り絵というのは恐らく珍しいのだろうと思います)会場ではご好評頂きましたミニ画集も販売しております。
春を予感させるこの季節に芽吹く小さな植物たちの生命力をテーマとした展覧会を開催することは、我々主催者にとって父・後藤修司氏との死別の悲しみとの決別と新しい生活へのリスタートの決意を内包するサブテーマとして意図した展覧でもあります。ひとりでも多くの方がこの展覧会へ足を運んで頂けるようにと思っております。
作者・後藤修司氏が生前に毎朝と夕方、日課としていた愛犬リュウとの散歩。その散歩道である安久路川の土手に自生する植物たちが作品モチーフなのです。かつて、法事の為に帰省した際、亡父の代わりに愛犬(であり駄犬である)リュウと在りし日のルートを散歩した時に切り絵のモチーフとなっている植物達が風にたなびいている姿を発見しました。そのとき、これら草花を犬の散歩がてら摘み取って、自宅アトリエ(書斎)でデッサンして切り絵として光と影をデフォルメしていったのであろう氏の姿が思い浮かびました。モチーフが華やかな切花でなく野生の自生する草花ってあたりが氏らしい。などと、しみじみ思います。これって昭和一桁生まれの侘び寂びなのでしょうかね?
※お詫び:
当方、本業の忙しさもありまして、すっかり更新が遅れておりました。気付けば展覧会の会期も残り10日間程度しかござません。先の展覧会Ⅰの開催に際しては義理の兄に『本業を疎かにしてない?』と心配すらされた当方の本業ですが、実はそちらも充実しております。
自宅へ帰れない程の忙しい日々や歳甲斐もなく連続徹夜記録を更新したり、そしてそんな苦労を一気に忘れさせてくれるような思いがけない大成果の結実の到来を予感させる嬉しい感動の出来事が続いていたりします。展覧会の準備などのプライベートな時間を捻出する為には、睡眠時間を削るしか方法がない訳ですが、その削るべき睡眠時間すらないような日々がずっと続いている訳です。モチロンそんな出来事の中には朝までのお酒の席なんかもある訳で、それはそれで開放される瞬間だったりします。赤坂、西麻布、六本木、渋谷、新宿、恵比寿と今、振り返ってみると殆ど毎週呑んでます。先週は熱海へ遠征して泊まりの典型的な温泉&宴会三昧。そしてオプションに体育会系の超ハードなテニス合宿を決行してきました。その筋肉痛も和らいだ今週末の3連休は数ヶ月ぶりに自宅でゆっくりと過ごしています。
その間にグラミー賞やらオスカー賞やら例年の世界のアウォード・ウィークが過ぎてしまいましたが、そちらのチェックも怠りなく過ごしていたのでありました。そんな訳で今聴いているのはコールドプレイ。Rockin'on誌クリス・マーティン氏のインタビュー記事は多忙につき、まだ読めていない状態だ。そういえば、本日2009/3/20は来日中のOASISの東京(幕張)公演の日でもある。きっと「DON'T LOOK BACK IN ANGER」を泣きながら大合唱することになるのであろう。UK音楽シーンの雄達それぞれの奏でる音楽のもつ静寂の間は、日本人の侘び寂び感覚へ通じるものがあり、それらがシンパシーへと繋がっているように思う。
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静岡県 磐田市生まれ 1933年8月13日(昭和8年)~2008年8月1日(平成20年)享年74歳
故郷、静岡の自然をテーマに透明感と力強さを特徴とする水彩画、切り絵、彫塑作品を数多く作成した。そんな彼の情報を中心に遺族の手により、ゆったりと運営していきます。